|
平成22年3月20日(土)に、神戸市の東水環境センターで「環食しよう!」イベントを開催しました。午前10時から午後3時までの5時間で約700名もの方々にお集まりいただきました。
地元JAの野菜を使ったスープ(ミネストローネ)を味わっていただきながら、下水処理場で生まれるクリーンエネルギー”こうべバイオガス”を使い、「地球環境にやさしい新たな食のリレーを完成させるためにどうしたらよいか」を考えました。
下水処理場は、各家庭から食べ物のかすなどの有機物を回収するという意味で、都市部のエネルギー拠点であると言えます。そのエネルギーを無駄にせず、例えば食べ物の輸送に使うとすると、食材1トンを1km運ぶ際に約167g発生するとされる温室効果ガス(CO2)を減らすことができます。また、バイオガスを作ったあとに残る固形分は、農作物の肥料にもなります。
昔は野菜くずなどを畑の肥やしにするといった食の循環がありました。生活環境が大きく変わった現代ですが、その循環を守る意識をなくしてはなりません。そのようなことから、現代の環境に適合するように食の循環の形を見直そうという考え方が「環食」の根底にあります。
食べ物を「食べて終わり」、食べかすを「捨てて終わり」とするのではなく、受けたバトンを次走者が走りやすいように”つなぐ”ことによって、私たち人間と自然環境が共生できる現代版の食のリレーが完成します。
私たち「キッチンから考える水の循環」実行委員会は、「環食しよう!」を合言葉に、①食べ物に感謝して残さずに食べること、②地球環境に負荷を与えない”やさしい食”を実践すること、③下水道に集まる食べ残しなどを資源に変えて食卓に戻すこと、を柱とした活動を展開していきたいと考えています。 |